core corellphotophoto-photophoto---paint7 … · -1-Ⅰ基本操作...
Post on 07-Jul-2020
0 Views
Preview:
TRANSCRIPT
コンピュータグラフィックスコンピュータグラフィックス
COREL PHOTO- (7J)COREL PHOTO- (7J)COREL PHOTO-COREL PHOTO- PAINT7PAINT7
1998/1/3
東京パックス有限会社
南中野パソコン教室
はじめに
COREL PHOTO-PAINT7(コーレル・フォト・ペイント)は、カナダのC
OREL社のペインティングソフトです。
ペインティングソフトとは、画像を細かいドットの集まりで表し、描画・編集を行うソ
フトウェアです。
同社のCOREL DRAWに比較して1ドット単位での加工ができるので、写真を加工
したり、手書きのようなタッチでも描くことができます。
しかし、拡大、縮小した場合は、画像の劣化や細部のつぶれなどが生じる欠点もありま
す。
COREL PHOTO-PAINT7(7J)は、優しい操作性と豊富な機能をもつ優
れたペインティングソフトである5J版の特徴を継承した上でWINDOWS95環境に
対応した新しいペインティングソフトです。
本テキストでは、このCOREL PHOTO-PAINT7(7J)(以下「PAIN
T7」という。)の基礎的な使い方を中心に学習します。
なお、PAINT7は、WINDOWS95用のソフトですので本テキストでは、WI
NDOWS95、特にマウスの基本操作を理解していることが前提となっています。
なお、学習を始める前にBドライブにあなたの名前のフォルダを新規に作成しましょう。
今後、あなたが作成したファイルで保存を必要とするものは、すべてここに保存します。
目 次
……………………………………………………………………………………………………Ⅰ 基本操作 1
…………………………………………………………………………………………………………1.起動 1
……………………………………………………………………………2.ウインドウの各部の名称 2
…………………………………………………………………………………………3.イメージを開く 3
…………………………………………………………………………………………………………4.印刷 4
…………………………………………………………………………………………………………5.保存 4
…………………………………………………………………………………………………………6.終了 5
……………………………………………………………………………………………[練習問題 Ⅰ] 5
………………………………………………………………………Ⅱ 新規作成及びブラシの使い方 6
……………………………………………………………………………………………………1.新規作成 6
…………………………………………………………………………2.ペイントツールの使用方法 7
…………………………………………………………………………………………3.ペイントモード 10
…………………………………………………………………………………4.ペン先ロールアップ 11
……………………………………………………………………………5.ツール設定ロールアップ 11
…………………………………………………………………………………………………6.元に戻す 11
………………………………………………………………………………7.状態の一時保存と復帰 11
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅱ-1] 12
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅱ-2] 12
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅱ-3] 12
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅱ-4] 12
………………………………………………………………………………………………………Ⅲ 描画 13
……………………………………………………………………………………1.ペンツールの種類 13
………………………………………………………………………………2.ペンツールの使用方法 13
…………………………………………………………………………………………3.消しゴムツール 15
………………………………………………………………………4.元に戻す(ローカル)ツール 16
……………………………………………………………………………………5.カラー置換ツール 16
……………………………………………………………………………6.イメージスプレーツール 17
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅲ-1] 17
………………………………………………………………………………………………Ⅳ 塗りつぶし 18
……………………………………………………………………………………1.塗りつぶしツール 18
………………………………………………………………………………………………………2.標準 18
…………………………………………………………………………………………3.グラデーション 18
……………………………………………………………………………4.ビットマップ塗りつぶし 19
………………………………………………………………………………………………5.テキスチャ 20
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅳ-1] 21
…………………………………………………………………………………………………Ⅴ テキスト 22
…………………………………………………………………………………………1.テキストの追加 22
…………………………………………………………………………………………………2.エンボス 22
………………………………………………………………………………………………3.キャンバス 23
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅴ-1] 24
…………………………………………………………………………………Ⅵ イメージの基本操作 25
……………………………………………………………………………………………1.イメージ情報 25
…………………………………………………………………………………………2.イメージの変換 25
………………………………………………………………………………………………………3.反転 26
………………………………………………………………………………………………………4.回転 26
………………………………………………………………………………………………5.リサンプル 27
……………………………………………………………………………………6.用紙サイズの変更 27
……………………………………………………………………………………………7.画像のズーム 27
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅵ-1] 28
……………………………………………………………………………………………………Ⅶ マスク 29
……………………………………………………………………………………………1.四角形マスク 29
……………………………………………………………………………………………2.だ円形マスク 29
……………………………………………………………………………………………3.はさみマスク 30
…………………………………………………………………………………4.フリーハンドマスク 30
…………………………………………………………………………………5.イメージの切り抜き 31
………………………………………………………………………………6.マスクの投げ縄ツール 31
……………………………………………………………………………………………7.マスクの保存 31
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅶ-1] 32
……………………………………………………………………………………………Ⅷ マスクの操作 33
………………………………………………………………………………………………1.複合マスク 33
……………………………………………………………………………………………2.マスクの逆転 33
…………………………………………………………………………………………3.自由選択マスク 33
………………………………………………………………………………4.マスクの輪郭ぼかし等 34
……………………………………………………………………………………………5.カラーマスク 34
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅷ-1] 36
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅷ-2] 36
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅷ-3] 37
…………………………………………………………………………………Ⅸ オブジェクトの操作 38
…………………………………………………………………………………1.オブジェクトの作成 38
……………………………………………………………………………………2.複合オブジェクト 38
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅸ-1] 39
………………………………………………………………………………………………Ⅹ フィルター 40
………………………………………………………………………………………………………1.調整 40
……………………………………………………………………………………………………2.アート 41
……………………………………………………………………………………………………3.ぼかし 42
………………………………………………………………………………………………4.カラー変換 42
……………………………………………………………………………………………………5.ノイズ 43
……………………………………………………………………………………………6.レンダリング 43
…………………………………………………………………………………………………7.2D効果 44
…………………………………………………………………………………………………8.3D効果 45
………………………………………………………………………………………………9.シャープ化 47
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅹ-1] 48
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅹ-2] 48
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅹ-3] 48
…………………………………………………………………………………………[練習問題Ⅹ-4] 49
- 1 -
Ⅰ 基本操作
本章では、PAINT7の起動から印刷、終了までごく基本的な操作を学びます。
印刷に使用する画像は、既に作成されたものをディスクからファイルとして読み込み
(「インポートする」という。)ます。
1.起動
PAINT7を起動しましょう。
パソコンの電源が入っていない場合は、電源スイッチを入れ、WINDOWS95を立
ち上げます。
① WINDOWS95のスタートボタンから下図のようにC O R E L PHOTO-PAINT7をクリ
ックして下さい。
② もし、ディスプレイの画面いっぱいに表示されていない場合は、右上の「□」をク
リックして下さい。
- 2 -
2.ウインドウの各部の名称
標準的なPAINT7の画面の各部の名称を覚えましょう。
① タイトルバー
一番上部のタイトルバーには、「C o r e l P H O T O - P A I N T 7」と表示されています。
② メニューバー
タイトルバーの下部のメニューバーには、
ファイル、編集、表示、イメージ、効果、マスク、オブジェクト、ムービー、ツール、
ウィンドウ、ヘルプの各メニューが表示されています。
③ 上から3番目のプロパティバーは、使われている機能にあわせて設定する必要があ
ると考えられるコントロールが表示されます。
④ 左側には、ツールボックスと称する描画する際によく使用するツールがまとめられ
ています。
⑤ 最も下部に情報バーがあります。情報バーには、選択したイメージや機能に関する
簡単な説明が表示されます。また、右側には、「ペイントカラー」、「用紙カラー」
「塗りつぶしカラー」等も表示されます。
タイトルバー メニューバー プロパティバー
ツール
ボックス
- 3 -
3.イメージを開く
ディスクから既存イメージを開きましょう。
① メニューバーの「ファイル」をクリックします。
② 「開く」をクリックします。
③ 「イメージを開くダイアログボックスが表示されます。
下部のファイルの種類の下向き矢印をクリックして「C o r e l PHOTO-PAINT7 イメージ(cp
t )」にします。
④ ドライブの下向き矢印をクリックして、ドライブをB:¥PAINTにします。
⑤ ファイル名の欄から「pg a z o 1 . c p t」をクリックします。
⑥ 「プレビュー」のチェックボックスがチェックされている場合は、プレビューが表
示されます。
⑦ OKをクリックします。
⑧ 画像は、ウィンドウの形で表示されます。タイトルバーの部分(P G A Z O 1 . C P T)をク
リックしてマウスを移動することで画面上の任意の個所にウィンドウを移動すること
ができます。
- 4 -
4.印刷
① メニューバーのファイルをクリックします。
② プリンタの設定をクリックします。
③ プリンタの設定のダイアログボックスが開きます。
「名前」の右横の↓をクリックして「EPSON MJ-700V2C」を選択します。
次にプロパティをクリックするとプリンタマネージャーのダイアログボックスが開き
ます。
④ 用紙
A4のボタンスイッ
チをON、
縦横は縦のボタンス
イッチをONとしてく
ださい。
⑤ 用紙品質/オプショ
ン
用紙種類のボタンス
イッチの普通紙をON、
印刷品質がファイン
にONとして下さい。
⑥ 最後にOKをクリックして下さい。
⑦ プリンタの設定のダイアログボックスに戻りますのでOKをクリックして下さい。
⑧ ファイルメニューから印刷をクリックします。
印刷のダイアログボックスが表示されます。
OKをクリックして下さい。印刷が開始されます。
5.保存
① ファイルメニューの中から「名前を付けて保存」をクリックします。
「イメージをディスクに保存」のダイアログボックスが表示されます。
「保存する場所」の右横の↓ボタンをクリックし、ドライブをフロッピーの入ってい
るBドライブのあなたのフォルダにセットしファイル名をH O Z O Nとして「保存」をクリ
ックします。
- 5 -
6.終了
① ファイルメニューの中から「終了」をクリックします。
② WINDOWS95の画面に戻ります。
[練習問題 Ⅰ]
先ほど保存したH O Z O N . c p tを読み込んでみましょう。
確認できたならば、閉じるボタンをクリックします。
もし、保存の有無をたずねられたならば、保存しないをクリックします。
- 6 -
Ⅱ 新規作成及びブラシの使い方
PAINT7では、画面のサイズは、原則として、A4、B5等の用紙のサイズではな
く、作成する画像のドットの縦、横の数値で指定します。
また、ブラシはペンと並んで基本となる描画ツールですので、本章ではその使用方法の
基礎を学びます。
1.新規作成
① メニューバーの「ファイル」をクリックし「新規作成」を選択します。
② 新規イメージの作成のダイアログボックスが開きます。
a カラーモード
右横の↓をクリックして、パレットを選択します。
b 用紙のカラー
通常は、白色を選択します。異なる色を選択する場合は、小長方形をクリックす
るとカラー選択のボックスが開きますのでその中から選択します。
今回は、白色としておきます。
c 幅
イメージの横幅を入力します。単位は、通常「ピクセル」単位です。ピクセルは
ドットともいい個別の点を意味します。異なる単位の場合は、↓をクリックしてピ
クセル単位にします。今回は、500とします。直接、数値を入力する場合は、カ
ーソルを数値の入力ボックスに移動するとカーソルの形状が|に変化するのでそこ
でキーボードから数値を入力します。数値の一部を消去する場合は、DELキー又
はBSキーを押して下さい。
d 高さ
イメージの高さを入力します。今回は、300とします。
e 解像度
プリンタの解像度等と勘案して決定
します。
今回は、90とします。
③ カラーパレットが表示されます。
「テーブル」から「標準」を選択しま
す。
④ 「新規-1.cpt」という名称の
イメージ作成画面が開きます。
画面中央に移動する場合は、作成画
面の「新規-1.cpt」というタイ
トルバーをドラッグして移動します。
中央部に移動しましょう。
- 7 -
2.ペイントツールの使用方法
① ツールボックスのペイントツールをクリックします。
3段目のバーの左端に↓ボタンが現れます。これをクリックすると様々なブラシを
選択することができます。
エアブラシ スプレー缶
アートブラシ 鉛筆
ボールペン マジック
蛍光ペン 木炭
パステル 細フェルトペン
ペン先 クレヨン
チョーク
水彩
芸術ブラシ
② ペイントツールの詳細設定(ロールアップメニュー)
ペイントツールを選択したならば、その右側の↓ボタンをクリックすることにより、
さらに詳細な設定を選択することができます。じゃまでなければ、常に表示させてお
くと便利です。
③ ペン先
a 設定
ペイントツールをクリックし、「ペン先」を選択します。
次にブラシの種類の↓から「ペン先」を選びます。
ブラシの形状は、プロパティバーの●又は■のボタンを押すことにより選択する
ことができます。さらに大きさ及びにじみ具合は、「ペン先の形状」の↓ボタンに
より選ぶことができます。
今回は、■を選択しておきます。次にペン先のサイズを20(ピクセル)としま
す。ソフトエッジ、100、透明度は、0としておきます。
b 描画
イメージ作成画面の中にカーソルを持ち込むとカーソルの形状がブラシの形に変
わります。描く前に色を決めましょう。
画面右のカラーパレットの中の色のボックスをクリックするか、画面右下の「ペ
イントカラー」の部分をダブルクリックして「ペイントカラー」のダイアログボッ
クスを開いてペイントの色を決めてOKをクリックします。
マウスのボタンを押したままイメージ作成画面の上を移動させてみましょう。
ボタンを押している間だけイメージ画面にブラシで絵が描けます。
次に色を変えて違ったイメージを描いてみましょう。
c 透明度を変化させて描いてみましょう。
プロパティバーの「透明度」を20%程度として
みます。
描いた色と異なった色で上書きをしてみましょう。
下の色が一部透けて描けます。
- 8 -
d イメージの印刷
イメージをA4の用紙に印刷します。
e イメージの保存と画面の消去
イメージをB:¥あなたの名前のフォルダに適当な名前で保存した後に、作成画
面を閉じます。右上隅の閉じるボタンをクリックします。
④ 芸術ブラシ(印象派)
ファイルメニューから新規作成を選択し、同一の大きさのイメージ作成画面を開き
ます。
a 詳細設定
詳細設定の↓をクリックして、「印象派」を選択します。
次にブラシの形状を円にして大きさを10ピクセル程度とします。
b 描画
イメージ作成画面の中にカーソルを持ち込むとカーソルの形状がブラシの形に変
わります。描く前に色を決めましょう。
画面右横のカラーパレット又は右下の「ペイントカラー」の部分をダブルクリッ
クし、カラー設定のロールアップが開きます。ブラシの色を決めます。
マウスのボタンを押したままイメージ作成画面の上を移動させてみましょう。
ボタンを押している間だけイメージ画面にブラシで絵が描けます。
印象派ブラシは、独特の効果を現します。大きさ等を変化させるとその効果は更
に異なってきます。
c イメージの保存
描いたイメージを保存しましょう。
d イメージの印刷と消去
イメージを印刷します。その後に作成画面を
閉じます。右上隅の閉じるボタンをクリックし
ます。
⑤ 芸術ブラシ(点描)
イメージ作成画面を新規作成します。
a 設定
芸術ブラシの詳細設定で「点画」を選択します。丸形、大きさは、10程度、透
明度は0とします。
b 描画
色を設定してからイメージ作成画面の上をド
ラッグします。ボタンを離すと点の集まりでマ
ウスの軌跡が描き出されます。
c イメージを保存します。
d 印刷した後に画面を消去します。
- 9 -
⑥ 芸術ブラシ(立体派)
イメージ作成画面を新規作成します。
a 設定
芸術ブラシの詳細設定で「立体派」を選択します。
b 描画
色を設定してからイメージ作成画面の上をドラッグします。
最初にクリックした点からボタンを離した点へ向かって描画されます。
c イメージの保存
d イメージを印刷後に画面を消去します。
⑦ エアブラシ
イメージ作成画面を新規作成します。
a 設定
エアブラシツールをクリックして設定ロールアップを開きます。
形は丸、サイズは、適宜、選択します。
b 描画
色を設定してからイメージ作成画面の上をドラッグします。
ボタンを押している間、ブラシからエアが噴射されます。
c イメージを保存します。
d イメージを印刷後に画面を閉じま
す。
⑧ スプレイ缶ブラシ
イメージ作成画面を新規作成します。
a 設定
スプレイ缶ブラシツールをクリック
して設定ロールアップを開きます。形は、丸、サイズは、適宜とします。
b 描画
色を設定してからイメージ作成画面の上をドラッグします。
ボタンを押している間、ブラシからエアが噴射されます。
エアブラシと似ていますがむらのある塗り方ができます。
- 10 -
スプレイ缶の移動する早さにより粗密の差が出ます。
c イメージを保存します。
d 印刷後に画面を消去します。
⑨ 水彩
イメージ作成画面を新規作成します。
a 設定
水彩をクリックし、詳細設定を「水彩絵の具」を選択します。
形は、丸、サイズは、適宜とします。詳細
は、「染み」を選択します。
b 描画
水彩は、すでに描画してある色をにじませる
効果があります。スプレーやペンであらかじめ
描画した上をなぞりましょう。
c イメージを保存します。
d 印刷後に画面を消去します。
3.ペイントモード
新規作成画面の設定を24ビットカラーに設定すると「ペイントモード」の標準以外が
使用できる状態になります。標準状態では、下地のカラー(ベースカラー)をペイントカ
ラーで置き換えますが、ペイントモードを変更することにより様々な演算を施すことがで
きます。
(1)種類
・加算(ベースカラー(B)+ペイントカラー(P))
・減算(B+C-255)
・差(B-C)×255
・積算(B×C/255) 白×その他=白、黒×その他=黒、その他では暗化効果
・除算(B/C又はC/B)
・明化(Pより暗い色は、P)
・暗化(Pより明るい色は、P)
・テキスチャ化(Pをグレースケールで換算した値にBを積算)
・カラー(Bの明度とPの彩度、色相の色に変換)
・色相(Pの色相とBの明度、彩度の色に変換)
・彩度(Bの明度、色相とPの彩度の色に変換)
・明度(Bの色相、彩度とPの明度の色に変換)
- 11 -
・色反転(Pの補色に変換)
・AND(BとPの論理積)
・OR(BとPの論理和)
・XOR(BとPの排他論理和)
・赤(PをRGBカラーの赤チャンネルに適用)
・緑(PをRGBカラーの緑チャンネルに適用)
・青(PをRGBカラーの青チャンネルに適用)
・シアン(PをCMYKカラーのシアンチャンネルに適用)
・イエロー(PをCMYKカラーのイエローチャンネルに適用)
・マゼンタ(PをCMYKカラーのマゼンタチャンネルに適用)
・黒(PをCMYKカラーの黒チャンネルに適用)
(2)適用例
実際に様々な組み合わせを試してみましょう。
4.ペン先ロールアップ
ペン先を選択してプロパティバーの最
右端から2番目の「ペン先ロールアッ
プ」をクリックします。ここで、インク
のにじむ大きさを選択することができま
す。また、ペン先セットを新規にロード
することができます。
5.ツール設定ロールアップ
ペン先を選択してプロパティバーの最右端の「ツール設定ロールアップ」をクリックし
ます。ここでは、ツールの設定を集中して設定できます。また、2番目のタブの「テキス
チャ」では、様々なテキスチャを選択することができます。以下では、初期設定(デフォ
ルト)のままとします。
6.元に戻す
直前に行った描画全体を元に戻すためには、メニューバーの「編集」メニューから「元
に戻す」をクリックします。
一つ前の状態に戻すことができます。
7.状態の一時保存と復帰
現在の状態を一時保存する場合は、編集メニューの「チェックポイント」をクリックし
ます。現在の状態が一時保存され、その状態に戻したい場合は、編集メニューの「チェッ
クポイントに復帰」をクリックします。
- 12 -
[練習問題Ⅱ-1]
新規作成画面(256色パレット、幅500x高さ300、解像度90)にして、次の
ツールを使用し、自由なイメージを描いて印刷しましょう。
また、描いた後に保存しておきましょう。
・木炭、マジック、鉛筆、クレヨンなど
[練習問題Ⅱ-2]
同様に「芸術ブラシ」の中の「オフアート」、「点画2」、「印象派2」を使用してみ
ましょう。同様に保存しておきましょう。
[練習問題Ⅱ-3]
同じく「アートブラシ」の中の「渦巻き」を使ってみましょう。
これも同様に保存しましょう。
[練習問題Ⅱ-4]
Ⅱ-1と同様の新規作成画面にして、次のようなイメージの絵を描き、保存した後に印
刷しましょう。
- 13 -
Ⅲ 描画
ブラシツールと並んで重要なペンツールについて学びます。
1.ペンツールの種類
直線ツール
長方形ツール
だ円形ツール
多角形ツール
2.ペンツールの使用方法
① 直線ツール
メニューバーのファイルから新規作成を選択します。
イメージ作成画面の大きさは、幅500x高さ300、解像度は90とします。
a 設定
直線ツールをクリックして、20ピクセルとします。
b 描画
ペイントカラーを選択します。
直線は、始点でクリックしてボタンを離
して次の点で再びクリックします。
するとその2点の間が直線で結ばれます。
終点では、ダブルクリックします。
何本かの異なった色、太さの直線を引いて
みましょう。
c 保存した後に画面を閉じます。
② オブジェクトにレンダリング
ツール設定の「オブジェクトにレンダリング」のチェックをONにしておきます。
こうすると描いたものは、オブジェクト(後述。オブジェクト選択ツールで位置、大
きさをコントロールできるもの)になります。
なお、保存するとオブジェクトは、画面に結合されます。
③ 長方形ツール
メニューバーのファイルから新規作成を選択します。
RGB24ビットカラーの他は、同様とします。
a 設定
長方形ツールをクリックして、ツールの設定を開きます。
輪郭をゼロ、塗りつぶし色を標準塗りつぶしとして適宜、四角形の角の丸み及び透
明度を決めます。ここでは、幅を5、丸みを5、透明度をゼロとします。
b 輪郭と内部の塗りつぶし色の設定
- 14 -
好きな色を選択します。輪郭部分は、ペイント色となります。
また、内部の塗りつぶし部分の色は、上部の左側の標準塗りつぶしとして、色は
カラーパレットの色を右クリックして選択します。
その他の塗りつぶしには、次のものがあります。
グラデーション
塗りつぶし--グラデーション塗りつぶしが選択できます。
始点の色と終点の色、グラデーションの方向(上下、中心が終
点の色、凹凸、周辺(周辺が始点の色)の4種類のバリエーシ
ョンが選択できます。
また、グラデーションの方向では、「編集」をクリックするこ
とで角度を始めとする詳細な設定ができます。
ビットマップ
塗りつぶし--ロードをクリックして様々なパターンを読み出すことができま
す。
テキスチャ
塗りつぶし--テキスチャ塗りつぶしが選択できます。
スタイルとその下のパターンを選択して下さい。
更に「編集」をクリックするとテキスチャ塗りつぶしダイアロ
グボックスが開き、詳細な設定ができます。
塗りつぶしなし--X印の個所をクリックした場合は、塗りつぶしがなしとなりま
す。
c 描画
描きたい四角形の左隅でクリックしてボタンを押したままマウスを移動し四角形
の形を決めます。ボタンを離すと定められたサイズ、色の輪郭で四角形が描かれま
す。CTRLキーを押しながら描くと正方形が描けます。
また、SHIFTキーを押しながら描くと始点を中心とした四角形が描けます。
何種類かの色と塗りつぶしカラーで四角形を描いてみましょう。
d 保存した後に画面を消去します。
④ だ円形ツール
メニューバーのファイルから新規作成を選択します。
イメージ作成画面の大きさは、同様とします。
a 設定
- 15 -
だ円形ツールをダブルクリックするとツール設定ロールアップが開きます。
サイズと透明度を決めます。
ここでは、サイズを5ピクセル、透明度をゼロとします。
b 輪郭と内部の塗りつぶし色の設定
長方形ツールと同様です。
c 描画
描きたいだ円形の一点でクリックしてボタンを押したままマウスを移動しだ円の
形を決めます。ボタンを離すと定められたサイズ、色の輪郭でだ円形が描かれます。
輪郭をなくしたい場合は、ツール設定ロールアップのサイズをゼロとします。
CTRLキーを押しながら描くと正円が描けます。
また、SHIFTキーを押しながら描くと始点を中心としただ円が描けます。
何種類かの色と塗りつぶしカラーでだ円形を描いてみましょう。
d 保存した後に画面を消去します。
⑤ 多角形ツール
メニューバーのファイルから新規作成を選択します。
イメージ作成画面の大きさは、同様とします。
a 設定
多角形ツールをクリックしてツール設定を開きます。
サイズを5ピクセル、透明度をゼロとします。
b 輪郭と内部の塗りつぶし色の設定
長方形ツールと同様です。
c 描画
描きたいだ円形の一点でクリックしてボタンを離し、マウスを移動し、多角形の
屈曲点でクリックして移動します。終点でダブルクリックすると定められた輪郭と
塗りつぶしで多角形が描かれます。
d 消去します。
3.消しゴムツール
消しゴムツールを使用すると消しゴムで消したように描かれた部分を消すことができま
す。消された箇所は、用紙カラーで置き換わります。
① 新規作成
- 16 -
新規作成画面にします。
② 描画
長方形ツールを利用していくつかの四角形を描きます。
③ 設定
消しゴムの形状とサイズは、ツールの設定で行います。
④ 消しゴム
マウスでクリックしたまま描画部分を移動してみて下さい。移動した部分の用紙の
カラー(白色)が現れます。
このまま消去しないでおきます。
4.元に戻す(ローカル)ツール
効果は、消しゴムと反対に消した部分を元に戻すことができます。
元に戻すツールを消しゴムで消した部分の上をドラッグして見て下さい。消しゴムで消
した部分が復活します。
5.カラー置換ツール
ペイントカラーを用紙のカラーに置き換えます。
① 新規作成
新規画面にします。
② 描画
適宜、四角形を描きます。輪郭カラーと内部の塗りつぶしカラーは、別にして下さ
い。
③ カラー置換ツール
カラー置換ツールをクリックして、設定ツールでソフトエッジをゼロとしてくださ
い。効果がはっきりします。
置換ツールで四角形の上をなぞります。輪郭カラーが用紙のカラーに置換されます。
- 17 -
6.イメージスプレーツール
イメージスプレーツールをクリックします。プロパティバーの開くボタンを押して「s u
n f l o w e r . c p t」を開きます。
24ビットRGBカラー画面とし、サイズを適当に決めて画面上をドラッグします。
[練習問題Ⅲ-1]
新規作成画面(幅500x高さ300、解像度90)にして次のようなイメージの絵を
描き、保存した後に印刷しましょう。
- 18 -
Ⅳ 塗りつぶし
輪郭内外やマスク(後述)されていない部分を塗りつぶします。
1.塗りつぶしツール
① 設定
ツールボックスの塗りつぶしツールをクリックして、ツールの設定で種類を選択し
ます。
② 塗りつぶしの種類
上部のボックスは、左から
標準塗りつぶし
グラデーション塗りつぶし
ビットマップ塗りつぶし
テクスチャ塗りつぶし
2.標準
① RGB24ビットカラーの新規作成画面とします。
② 輪郭カラー有りで、内部の塗りつぶしなしの長方形を1つ描きます。
このとき、「オブジェクトにレンダリング」ボックスにチェックを入れておきます。
さもないと描いた時点の設定で塗りつぶされて用紙に結合されてしまいます。
③ 標準塗りつぶしを選択します。
④ カラーパレットから塗りつぶしカラーを右クリックします。
⑤ 塗りつぶしツールをクリックして長方形の内部で再度クリックすると長方形の内部
が今、選択したカラーで塗りつぶされます。
⑥ 今度は、編集メニューの「元に戻す」を使用して元に戻し、長方形の外部を塗りつ
ぶしツールでクリックします。外部が塗りつぶされます。
⑦ オブジェクトメニューから結合→全オブジェクトのバックグラウンド結合を選択し
ます。
⑧ 閉じます。
3.グラデーション
① 同様の新規作成画面にします。
② 内部塗りつぶしなしの任意の長方形を1つ描きます。この際、オブジェクトにレン
ダリングボックスにチェック。
③ 塗りつぶしツールをクリックして、ツール設定からグラデーション塗りつぶしをク
リックします。
④ 編集をクリックして、グラデーションの形式を選択します。
形式としては、「線状」、「放射状」、「円錐形」、「四角形」、「長方形」があり
ます。ここでは、線状を選択します。
角度ゼロ、ステップを30程度、始点及び終点の色を選んでOKをクリックします。
- 19 -
⑤ 標準塗りつぶしと同様に長方形の内
部、外部をそれぞれ塗りつぶしてみま
しょう。
⑥ 次に同様にカラーブレンドを「レイ
ンボウ」として実行してみましょう。
このばあいは、始点と終点のカラーと
カラーホイール内を時計回りか反時計
回りにするかによってグラデーション
の様子が異なります。
カラーブレンド
⑦ 新規作成画面に戻して、形式を次のようにして実行してみましょう。
a 放射状
中心点の離心度(オフセット)を水平方向、垂直方向に変化させてどのようにグ
ラデーションの効果が変わるかを確認しましょう。
b 円錐形
中心点のオフセットを水平方向、垂直方向に変化させてどのようにグラデーショ
ンの効果が変わるかを確認しましょう。
c 四角形、長方形
同様。
のそれぞれで実行してみて下さい。
⑧ 消去します。
4.ビットマップ塗りつぶし
① RGB124ビットカラーの新規作成画面にします。
② 内部塗りつぶしなしの任意の正方形を1つ描きます。この際、オブジェクトにレン
ダリングボックスにチェック。
③ 塗りつぶしツールをクリックし、設定ツールでビットマップ塗りつぶしを選択しま
す。編集をクリックします。
左のダイアログボックスが表示されます。画像の
表示されている右側の↓をクリックして適宜のイ
メージを選択します。
なお、ここでロードをクリックすると外部ファ
イルからの読み出しモードになります。bmp形
式のファイルならば、利用できます。
ここでは、左の花の絵を選択しましょう。
⑤ OKをクリックします。
⑥ 塗りつぶしツールをクリックして長方形の内
部で再度クリックすると長方形の内部が今、選
- 20 -
択したビットマップで塗りつぶされます。
⑦ 「パターンをスケールに合わせる」にチェックを入れた場合は、長方形の縦横に合
わせてパターンが伸縮されます。ここで、「縦横比の維持」にチェックを入れている
場合は、縦横比率が保たれます。
確認してみましょう。
⑧ 消去します。
5.テキスチャ
① RGB24ビットの新規作成画面にします。
② 内部塗りつぶしなしの任意のだ円を1つ描きます。この際、オブジェクトにレン
ダリングボックスにチェック。
③ 塗りつぶしツールをクリックし、ツールの設定からテキスチャ塗りつぶしを選択し
ます。
④ 編集をクリックします。テキスチャダイアログボックスが開きます。
ここでは、テキスチャリストの中からパターンとカラーとしてシェード(影の部分)、
中間、光(のあたっている個所)のカラーを選択します。
⑤ プレビューのボタンをクリックすると正面の小正方形のウィンドウにプレビューが
表示されます。その様子を見て、カラーやパターンを決定します。
⑦ OKをクリックします。
⑧ 塗りつぶしツールをクリックし
てだ円の内部で再度クリックする
とだ円の内部が今、選択したテキ
スチャで塗りつぶされます。
⑦ 今度は、編集メニューの「元に
戻す」を使用して元に戻し、だ円
の外部を塗りつぶしツールでクリ
ックします。外部が塗りつぶされ
ます。
⑧ 消去します。
⑨ 様々なパターンリストの中から3つか4つの塗りつぶしを実行してみましょう。
プレビューを押すたびにランダムに異なった詳細パターンが表示されます。
ソフト度、密度、輝度のロック(鍵のボタン)を押しておくとこれらもランダムに選
択・表示されます。(今後のウインドウでも同様なので今後は記載を省略します。)
⑩ 描画ウィンドウのオブジェクトに反映する場合は、若干時間がかかります。その場
合は、カーソルが砂時計の形に変わって現在作業を実行中であることを知らせます。
⑩ 消去します。
- 21 -
[練習問題Ⅳ-1]
RGB24ビットカラーの新規作成画面(幅500x高さ300、解像度90)にして
次のようなイメージの絵を描き、保存した後に印刷しましょう。
- 22 -
Ⅴ テキスト
文字や文章を挿入、追加します。
1.テキストの追加
① 256色の新規作成画面にします。
② ツールボックスの文字ツールをクリックします。
プロパティバー又はツールの設定ダイアログボックスで書体、大きさを決定します。
書体をMS明朝、大きさを48ポイントにし、OKをクリックします。
③ 文字を追加したい位置にカーソルを持っていき、クリックします。
④ 全角文字で氏名を入力します。
⑤ 入力し終わったならば、クリックします。
なお、各入力文字は、全体が1つのオブジェクト(後述)になっています。
⑥ オブジェクト選択ツールで文字を選択すると文字列の8方が■で囲まれます。
⑦ このままで位置を移動することができます。移動する場合は、文字の一部をクリッ
クしたまま任意の位置に移動します。
⑧ 拡大、縮小することもできます。
4隅の■にカーソルをあわせるとカーソルが十字形に変わります。クリックしたまま
マウスを移動すると文字列が拡大、縮小されます。
ただし、拡大、縮小した場合は、文字の品質が劣化します。
⑨ オブジェクトのままでは、用紙上に描画されて
いません。用紙と結合するためには、メニューバ
ーの「オブジェクト」から「結合」を選択して下
さい。文字列が用紙上に定着します。
⑩ 書体や大きさ、ペイントカラーを変えて何回か
描いてみましょう。
⑪ 保存した後に画面を消去します。
2.エンボス
① RGB24ビットカラーの新規作成画面にします。
② ビットマップ塗りつぶしで大理石模様に全体を塗りつぶします。
③ テキストツールをクリックし文字のサイズを72ポイント、フォントを「T i m e s
New R o m a n」とします。次に「COREL」という文字を入力します。
④ オブジェクトピッカーツールをクリックします。
テキストがオブジェクトに変わります。クリックして中央付近に移動します。
適当な大きさに拡大しておきます。
⑤ 編集メニューの「チェックポイント」をクリックします。
これで前述のように「チェックポイントに復帰」をクリックすれば前の状態に戻るこ
とができます。
⑥ 「効果メニュー」の「3D効果」から「エンボス」を選択します。
- 23 -
「グレー」にチェックします。奥行きを3、レベルを60、角度を60度とします。
プレビューを見てよければOKをクリックします。
⑦ 「オブジェクト」メニューの中の「結合」を選択します。
⑧ イメージを保存します。
⑨ 印刷した後に画面を閉じます。
3.キャンバス
① RGB24ビットカラーの新規作成画面にします。
② 効果メニューから「アート」→「キャンバス」をクリックします。
③ 開いたキャンバスのダイアログボックスのロードをクリックします。
ファイルを開くメニューから「c e m e n t c . p c x」を選択して透明度50%、エンボス
100%として実行、結合します。
④ テキストで「COREL」と白色で入力します。
⑤ オブジェクトピッカーツールで選択しオブジェクトメニューの中の結合を選択しま
す。
⑥ 保存した後に画面を消去します。
なお、下の例では、効果メニューから「レンダリング」→「照明効果」で光を不均一
に当てています。照明効果については、後述します。
- 24 -
[練習問題Ⅴ-1]
RGB24ビットの新規作成画面(幅500x高さ300、解像度90)にして次のよ
うなイメージの絵を描き、印刷しましょう。
- 25 -
Ⅵ イメージの基本操作
イメージの情報や回転、反転、変換等の基本操作を学びます。
1.イメージ情報
① ディスクから「pg a z o 1 . c p t」を開きます。
② メニューバーから「イメージ」を選択し「情報」をクリックします。
イメージに関する情報ボックスが表示されます。
ここには、名称、幅、高さ、種類(カラー、モノクロなど)、イメージサイズ(ファ
イルの大きさ)等が表示されます。
2.イメージの変換
① イメージ情報によれば、p g a z o 1 . c p tは、24ビットカラー(1677万色)画像で
す。
② これを8ビットカラー(256色)に変換します。
a メニューバーのイメージの「変換」をクリックします。
この中の256色(8ビット)をクリックします。
b 256色に変換のダイアログボックスが開きます。
ここで、OKをクリックします。
c 変換が実行され新しいイメージが生成されます。
それぞれのイメージ画面を並べて比較してみましょう。若干、色が変化している
ことが分かると思います。256色への変換は、しばしば行われます。
③ すべて閉じます。
元のイメージ(24ビットカラー) 変換後のイメージ(256色)
- 26 -
3.反転
① pgazo 1 . c p tを開きます。
② メニューバーのイメージから「反転」を選択します。
水平と垂直のサブメニューが現れますので水平の方をクリックします。
③ 水平方向に反転した新しい画像が生成されます。
④ 再度、オリジナル画像の方をクリックして垂直方向の
反転画像も作成してみましょ う。
⑤ すべて閉じます。
4.回転
① pga z o 1 . c p tを再び開きます。
② 反転と同様に「回転」を選択します。
ボタンスイッチから「カスタム」を選択します。
③ カスタム回転のダイアログボックスが開きます。
角度を45度、回転方向を反時計回りにしてみましょう。「オリジナルのイメージサ
イズを維持する」にチェックは、チェックを入れません。チェックすると画像が一部
切れてしまいます。「アンチエイリアス」には、チェックを入れておきます。
OKをクリックします。
④ 45度回転した画像が生成されます。
⑤ すべて閉じます。
- 27 -
5.リサンプル
オリジナル画像の幅、高さ、解像度等を変更します。
① pgazo 1 . c p tを開きます。
② メニューバーのイメージの中の「リサンプル」をクリックするとリサンプルのダイ
アログボックスが開きます。
③ 拡大するために幅を500に変更します。縦横比固定とします。この場合は、高さ
は自動的に決定されます。アンチエイリアスは、ギザギザをできるだけ目立たせない
ためのものです。デフォルトのままONにしておきます。OKをクリックします。
④ 新しい画像が生成されました。
⑤ 消去します。
6.用紙サイズの変更
① pgazo 1 . c p tを開きます。
② メニューバーのイメージの中の「用紙サイズ」をクリックすると用紙サイズのダイ
アログボックスが開きます。
③ 背景となる用紙を拡大するために幅を500、高さを300に変更します。縦横比
固定のスイッチをOFFにします。配置は、中央上のままとします。
なお、ここで用紙カラーを変更することもできます。OKをクリックします。
④ 新しい画像が生成されました。
⑤ 消去します。
7.画像のズーム
① pgazo 1 . c p tを開きます。
② ツールボックスのズームツールをクリックしカーソルがイメージ作成画面の中には
いると虫眼鏡の形に変わります。
③ 拡大したい場所で左クリックするとその個所を中心にして画像が拡大して見えます。
クリックする度に拡大されます。
④ 次に縮小する場合は、右クリックして下さい。縮小します。
⑤ 消去します。
- 28 -
[練習問題Ⅵ-1]
RGB24ビットカラーの新規作成画面(幅500x高さ300、解像度90)にして
次のようなイメージの絵を描き、保存した後に印刷しましょう。
- 29 -
Ⅶ マスク
マスクとは、イメージの一部又は全体をカバーするための領域のことです。
例えば、ペンキを家の壁に塗る場合に必要のない部分をテープ等で覆ってペンキが付か
ないようにします。
また、イメージを切り抜く際にもマスクが必要となります。
1.四角形マスク
① RGB24ビットカラーの新規作成画面にします。大きさは、300×200とし
ます。
② 用紙の上4分の1程度のところに空を、残りの部分を茶色で塗りつぶしましょう。
このまま、塗りつぶしツールで用紙の部分を塗りつぶすとすべて空か茶色に塗りつぶ
されてしまいます。ウインドウを少し拡大しておきましょう。作業がしやすいです。
③ 長方形マスクツールをクリックしてフライアウトメニューから長方形マスクをクリ
ックします。長方形マスクツールをドラッグして用紙の上方4分の1程度のところに
長方形のマスクを作成します。
④ 位置を移動させたい場合は、同じマスクツールの中のマスクの変形ツールを利用し
てマスクを移動します。
⑤ 塗りつぶしツールを使用して上4分の1の用紙の
部分をテキスチャ塗りつぶしで空 のように塗りつ
ぶします。
⑥ マスクメニューから「逆転」を選択します。下の
部分がマスクされました。
標準塗りつぶしで下の部分を薄茶色に塗りつぶしま
しょう。
⑦ マスクを削除します。メニューバーの「マスク」から「削除」をクリックします。
⑧ そのままにしておきます。
2.だ円形マスク
四角形マスク同様にだ円形マスクを使用して前のイメージに太陽を追加しましょう。
① 空の部分にだ円形マスクを使用して正円をつくり
ます。
② グラデーション塗りつぶしを選択して正円の部分
を赤-オレンジの円錐形の塗りつぶしで太陽らしく
見せます。
③ マスクを削除します。
④ 保存した後に画面を閉じます。
- 30 -
3.はさみマスク
はさみマスクツールでは、プロパティバーの「隣接ピクセル間のカラー類似性又は色相
のレベル」の値によってイメージ内の不規則なエッジを自動的に検出していきマスクを生
成します。最終点でダブルクリックして終了します。
① ディスクから「pg a z o 1 . c p t」を開きます。
操作しやすいように用紙を拡大しておきましょう。
前述のように用紙サイズを幅500x高さ300ピクセルに変更しましょう。
② 上の家と木を覆うマスクを「はさみマスクツール」でつくりましょう。
ズームツールで適宜拡大して作業します。始点をクリックします。始点からはさみを
移動する方向に沿って暫定的なマスクが作成されていきます。訂正する場合は、その
点まで戻ってクリックするとそこまでが確定します。最終点でダブルクリックします。
③ 編集メニューの「コピー」で家の部分のコピーを作成します。
コピーされたものは、クリップボックスに収納されています。マスクは不要となった
ので「削除」します。
④ 同じ編集メニューから「貼り付け」を選
択します。
サブメニューの新規オブジェクトの方を
クリックします。
⑤ オブジェクトピッカーツールで移動しま
す。
⑥ メニューバーの「オブジェクト」の中の
「結合」を選択します。
⑦ 保存せずに画面を閉じます。
4.フリーハンドマスク
マスクの角でクリックしていきマスクをつくります。最終点でダブルクリックするとマ
スクが確定します。最初の点と離した点とが結ばれます。
① ディスクから「pg a z o 1 . c p t」を開きま す。
操作しやすいように用紙を拡大しておきましょう。
前述のように用紙サイズを幅500x高さ300ピクセルに変更しましょう。
② 上の家と木を覆うマスクをフリーハンドマスクツールでつくりましょう。
ズームツールで適宜拡大して作業します。
③ 編集メニューの「コピー」で家の部分のコピーを作成します。
コピーされたものは、クリップボックスに収納されています。
マスクは不要となったので「削除」します。
④ 同じ編集メニューから「貼り付け」を選択します。
サブメニューの新規オブジェクトの方をクリックします。
⑤ オブジェクトピッカーツールで移動します。
⑥ メニューバーの「オブジェクト」の中の「結合」を選択します。
⑦ すべて閉じます。
- 31 -
5.イメージの切り抜き
イメージの一部又は全部を切り抜いて別の画像としてコピーします。
① 「pga z o 1 . c p t」を開きます。
② はさみマスクツールを使用して下の家をマスクします。
③ 「イメージ」メニューの「切り抜き」→「マスク」をクリックします。
今、マスクした部分のイメージ画面として置き換わります。マスクメニューから「削
除」を選択します。マスクが削除されます。
④ 新しいイメージ画面は保存しないで閉じましょう。
このとき、「p g a z o 1 . c p tへの変更を保存しますか?」というメッセージが表示されま
すが、「いいえ」をクリックします。
なお、③で「編集」メニューの「切り取り」を選択した場合は、マスクされたイメー
ジが切り取られます。引き続き、「貼り付け」→「新規オブジェクト」をクリックす
ることで「オブジェクト」として、今、切り取られたイメージを使用することができ
ます。
6.マスクの投げ縄ツール
① やはり「pg a z o 1 . c p t」を開きます。
「イメージ」メニューから「用紙サイズ」で用紙を少し拡大しておきます。
② 上の家を「投げ縄マスク」を使用してマスクします。
投げ縄ツールは、最初の点でクリックしたまま家の周囲をドラッグしたまま囲みます。
この際、家との間隔は、空いていて差し支えありません。最初の点に戻ったならば、
ダブルクリックして終了します。自動的にマスクが縮まります。
③ そのまま保存しないで閉じます。
7.マスクの保存
マスクのみ画像とは別に保存できます。
① 前記の「pg a z o 1 . c p t」を使用して作業します。
② 用紙サイズを縦横比の維持を行った上で横270、配置は「中央」に拡大します。
③ 上の家を投げ縄マスクツールでマスクします。
④ マスクメニューの中の「上書き保存」→「ディスクに保存」を選択します。
「MA S K . c p t」という名称で保存します。
⑤ マスクメニューの中の「削除」を選択してマスクを削除します。
⑥ 再び、マスクメニューの中の「ロード」→「ディスクからロード」を選択して「M A
S K . c p t」をロードします。再び、上の家がマスクされたことを確認します。
⑦ 画面を閉じます。
- 32 -
[練習問題Ⅶ-1]
ディスクから「シ ロ . b m p」を開き背景を作り替えて次のようなイメージの絵を完成させ印
刷しましょう。
[ヒント]用紙サイズを少し拡大した上で、はさみマスクツールを使用して、背景の空の
部分をマスクします。本当は、木々の間に見える空もマスクに加えたいのですが、あとで
学ぶ複合マスクやカラーマスクを利用した方が便利なので、ここでは、気にしないことに
します。
- 33 -
Ⅷ マスクの操作
複合マスクやカラーマスク等のより複雑なマスクの操作方法を学びます。
1.複合マスク
① 「p g a z o 1 . c p t」を開きます。用紙サイズを前回と同じ横270、配置は中央としま
す。
② マスクメニューから「ロード」を選択し前回保存したマスク(M A S K . C P T)で上の家
を覆います。
③ このマスクに下の家のマスクを追加します。プロパティバーの「+」(マスクを広
げる)をクリックしておきます。
④ 投げ縄マスクツールを利用して下の家をマスクします。マスクが追加されます。
⑤ マスクを上書き保存します。
⑥ すべて閉じます。
2.マスクの逆転
① 「p g a z o 1 . c p t」を開きます。用紙サイズは270、配置は中央とします。
② マスクメニューから「ロード」を選択し「M A S K . C P T」で家々を覆います。
③ マスクピッカーツールで上の家のマスクを選択します。
④ マスクメニューから「逆転」を選択します。
⑤ 「編集」メニューから「切り取り」をクリックして家々を切り取ります。
⑥ 用紙の上4分の1程度のところを四角形マスクでマスクして、塗りつぶしツールの
クスチャ塗りつぶしで空を、下部分を地面として塗りつぶします。地面の塗りつぶし
では、マスクの逆転を利用します。
⑥ 次に「編集」から「貼り付け」→「新規オブジェク
ト」で元の家々を適当な位置に 配置して、「オブジ
ェクト」から「結合」→「全オブジェクトのバックグ
ラウンド結合」を選択します。
⑦ イメージを保存して、印刷します。
3.自由選択マスク
自由選択マスクは、便利なマスクツールです。特にマスクしたい絵の背景カラーが単色
である場合に非常に効果的です。
① 「pga z o 1 . c p t」を開きます。
② 自動選択マスクツールをクリックします。
イメージ作成画面の用紙の部分(白色)にカーソルを持っていきクリックします。
③ 左右の隅の方にマスクされない領域が残ります。プロパティバーの「+」(マスク
を広げる)をONにしておきます。残されている領域でそれぞれクリックします。こ
れでマスク領域に追加されます。
④ 現在、マスクされた領域は、家等を除いた部分であるため家などの部分をマスクす
- 34 -
るためには、「逆転」をクリックします。
⑤ 編集メニューの「切り取り」をクリックします。完全に家等が切り取られました。
⑥ 作成画面を横400に拡大します。「イメージ」から「リサンプル」を選択します。
「縦横比の維持」にチェックがあることを確認して、横を400にします。ここに、
だ円形マスクツール、塗りつぶしツール等を使用して花壇をつくりましょう。
⑧ 編集メニューから「貼り付け」を選択して、先ほど切り取った家々をオブジェクト
として貼り付け、結合を選択して出来上がりです。
⑨ イメージを保存した後に印刷しましょう。
4.マスクの輪郭ぼかし等
(1)輪郭ぼかし
マスクのエッジ部分を「マスク」から「輪郭ぼかし」で境界をぼかすことができます。
また、「アンチエイリアス」オプションは、ほとんどすべてのマスクツールのオプショ
ンにあります。マスクは、通常、0(黒)の値を持つイメージですか、1から255まで
の値を持つことができます。ぼかし部分やギザギザを隠す部分は、中間の値を持ちます。
(2)マスクの透明度の調節
「マスク」メニューの「マスクにペイント」でマスクを表示するとおおむね黒イメージ
となります。ペイントツールでグレーの色を選んでマスクをペイントすることにより透明
度を調節することができます。
(3)マスクの島の除去
マスクされた領域内に縞状の部分が残ることがあります。「マスク」から「形状」→
「島の除去」で取り去ることができます。
5.カラーマスク
カラーマスクを利用すると背景が単色でない場合でも比較的容易にマスクを作成するこ
とができます。
① ディスクから「シ ロ . B M P」を開きます。
② 背景は、ほとんど青一色ですが木々や雲があったりして自由選択マスクツールを利
- 35 -
用してもいっぺんに空のみを切り取ることはできません。
③ そこでカラーマスクを利用します。
「マスク」メニューから「カラーマスク」を選択します。スポイトで空の部分をクリ
ックしてマスクされる部分の色を指定します。複数箇所を指定できます。
④ プレビューをクリックすると選択されない部分が赤く変化します。空の一部が赤く
残るようであれば、その箇所をスポイトでクリックして追加します。
もし、城の石垣の白い部分までも青くなるようであれば、×の部分のチェックをクリ
ックして外します。しかし、完全には、マスクできません。
⑥ OKをクリックすると一般的なマスクとして生成されます。
⑦ マスクツールのうちのマスクブラシツールをクリックし、適当な大きさ、形状とし
てプロパティバーの「+」(マスクを広げる)がONであることを確認し、マスクを
広げていきます。
⑧ 「逆転」を行います。雲の部分がうまくいきません。プロパティバーの「-」(マ
スクを縮める)をクリックしてマスクブラシツールでドラッグします。このとき「マ
スク」から「上掛け」を行うと赤色で覆われてわかりやすくなります。
最後に「マスク」→「上書き保存」で「シ ロ M A S K . C P T」として必ず保存しておきます。
⑨ 城の部分のみが選択されます。「切り取り」を実行すると城がクリップボードに切
り取られます。
⑧ 現在のイメージ作成画面を閉じます。
⑨ ディスクから「チュ ウ コ ゙ ク . B M P」を開きます。
画像が小さいので「イメージ」メニューから「リサンプル」を選択し幅600、縦横
比はそのままで拡大します。
⑩ 編集メニューから「貼り付け」を選択しオブジェクトとして城を画像の上に貼り付
けます。しかし、このままでは、塔との釣り合いが悪いためオブジェクトピッカーツ
ールで城をクリックしてイメージ作成画面の外に移動します。そのまましばらくする
とカーソルの形が変わるのでボタンを離します。すると新しいイメージ画面に生成さ
れます。
更にイメージメニューの反転で水平を選択し編集メニューの「切り取り」を選択し
ます。不要なイメージ画面は閉じます。最初の画像の上に反転した向きの城を配置し
て貼り付け、オブジェクトピッカーツールで適当な位置に移動した後、「結合」して
出来上がりです。
- 36 -
⑪ 保存して印刷を行います。
[練習問題Ⅷ-1]
「ヒ ト . c p t」及び「シ ロ . b m p」を利用して次のようなイメージの絵を完成させ印刷しましょ
う。
[ヒント]すでに保存してある「シ ロ M A S K . C P T」を利用して城をマスクし、切り取り、ウ
ィンドウ全体を塗りつぶしたあとで、貼り付けます。その後、ヒ ト . C P Tを「編集」メニュー
の「ファイルから貼り付け」で貼り付けます。
[練習問題Ⅷ-2]
「シ シ . b m p」を開いて自由選択マスクツールを実行して背景をテクスチャ塗りつぶしの
「クラ ウ ト ゙ ヒ ル」に置き換えてみましょう。
置き換えたならば、そのままにしておきます。
- 37 -
[練習問題Ⅷ-3]
2の問題のイメージにカラーマスクを適用して獅子を切り取ってみましょう。
一部、背景の白い雲の部分がマスクできないはずです。ここは、マスクブラシツールを使
用します。マスクの境界線で完全覆われた島状の部分が残ることがあります。その場合は、
「マスク」から「形状」→「穴の除去」をクリックして取り除くことができます。
- 38 -
Ⅸ オブジェクトの操作
PAINT7で作成されたイメージは、用紙の上のすべてのドットが対等であり、例え
ば家が独立して存在するように見えても家のみを別の場所に移動したり回転したりコピー
したりすることはできません。
これまで見てきたようにイメージをオブジェクトに変えることにより、このことが可能
となります。
1.オブジェクトの作成
(1)マスクからのオブジェクトの作成
① 「p g a z o 1 . c p t」を開きます。用紙サイズを270、配置を中央にしておきます。
② MA S K . C P Tをロードします。
③ 「オブジェクト」メニューから「マスクから作成」クリックします。すると家は、
青色の波線で囲まれます。これは、オブジェクトピッカーツールで移動させると分か
るように下の家とは別のもの(コピー)です。
ただし、「イメージ」メニューの「イメージの保護」のチェックをはずして行うと
切り取られます。
④ オブジェクトピッカーツールでドラッグして作成画面外に移動させます。マウスの
形が変わった後でボタンを離すと新規イメージが作成されます。結合させない限りオ
ブジェクトとして扱うことができます。
⑤ 画面は保存しないで閉じます。
(2)その他のオブジェクトの作成方法
・ マスクしてから切り取り又はコピーした後に貼り付けで新規オブジェクトとして生
成します。
・ 長方形などの描画ツールでオブジェクトを作成できます。この際、前述のように
「オブジェクトにレンダリング」にチェックを入れておきます。
・ テキストは独自のオブジェクトとなります。
・ プロパティバーの「レイヤモード」をONにします。「オブジェクト」メニューか
ら「新規オブジェクト」を選択すると現在のイメージ全体を覆う透明なレイヤが生成
されます。この上に様々なツール(長方形等、効果、ペイントツール、イメージスプ
レー)を使用してオブジェクトを作成できます。
これらのオブジェクトの作成は、下のイメージに影響を与えません。
2.複合オブジェクト
① 「pg a z o 1 . c p t」を開き用紙幅を300とします。
上の家の周りを投げ縄ツールで囲み、「オブジェクト」から「マスクから作成」でオ
ブジェクトとします。
② 「イメージ」から「調整」→「色相/彩度/明度」を開きプレビューを見ながら彩
度、色相をコントロールします。
- 39 -
③ 編集メニューから「コピー」を選択しオブジェクトとして「貼り付け」を選択しま
す。同様に色相、彩度も変えてみます。
④ 「オブジェクト」から「重ね順」を開きオブジェクトの重ね順を変えてみます。
⑤ オブジェクトメニューから結合を選択して終わります。
[練習問題Ⅸ-1]
新規作成画面(幅496x高さ441、解像度90、用紙カラーは、オレンジ色)にし
て、「wo m e n . c p t」と「モ ミ シ ゙ . b m p」を利用して次のようなイメージの絵を完成させ印刷しま
しょう。
[ヒント]モ ミ シ ゙ . b m pは、「編集」から「ファイルから貼り付け」によりオブジェクトと
して取り込みます。そして、「オブジェクト」から「輪郭ぼかし」により周囲の色との境
界をぼかしましょう。
- 40 -
Ⅹ フィルター
フィルターは、イメージに様々な効果を与えます。
1.調整
(1)輝度/コントラスト/強度
① イメージとして「ア ー ト . b m p」を開きます。
黒人の子供たちですが全体が比較的暗くて表情がよく分かりません。
② 「イメージ」→「調整」から「輝度/コントラスト/強度」をクリックしプレビュ
ーを見ながら輝度を向上させます。プレビューの画面の位置を動かすには、「手」の
形をしたボタンを押し「オリジナル」ウインドウで動かすように画面を希望の場所
(この場合は、子供たちの表情が分かる個所)に移動します。
③ OKを押して、イメージをそのままにしておきます。
(2)色相/彩度/明度
① 前記と同様に「色相/彩度/明度」のフィルターを使用して効果を調べます。
② 色相、彩度、明度を変化させてどのように変化するかを調べましょう。
③ 保存せずにイメージ画面を閉じます。
(3)カラーの置き換え
① 「アー ト . b m p」を開きます。
② 「カラーの置き換え」をクリックし
ます。
③ 「スポイト」のボタンをクリックし
て「オリジナル」の背景のブルーをク
リックします。これが置き換えるカラ
ーとなります。次に新規カラーの↓を
クリックして新規カラーを選択しま
す。ここでは、オレンジ色を選択しま
す。プレビューを見てみましょう。「範囲」を狭くするとスポイトで指定した置き換
える色に近い色のみがオレンジ色に変化することがわかります。
④ 保存せずに閉じます。
(4)トーン曲線
① 再び、「アー ト . b m p」を開きます。
② 「イメージ」→「調整」→「トーン曲線」をクリックします。
③ 「ロード」ボタンをクリックし「l i g h t e n . m a p」を選択し、プレビューを見ます。
輝度を向上させたのと同様な効果が得られました。
④ その他のトーン曲線をロードしてプレビューで見てみましょう。
⑤ イメージを保存せずに閉じます。
- 41 -
2.アート
(1)印象派
① 「アー ト . b m p」を開きます。
② 「効果」から「アート」を選択し「印象派」をクリックします。
デフォルトのまま、プレビューを見てか
らOKを押します。
(2)キャンバス
① 編集メニューから「元へ戻す」を選択
します。
② 同様に「キャンバス」を選択します。
③ 透明度、エンボスを変化させてその効
果を調べましょう。
(3)曇りガラス
① 同様に「曇りガラス」の効果を調べます。
この効果は、ペイント色の曇りガラスを通して眺めたイメージになります。
② 保存せずに閉じます。
(4)ガラスブロック
① 「カー . b m p」を開きます。
② 「ガラスブロック」を選択します。
幅と高さは、20程度として実行しま
す。
③ あたかもガラスブロック越しに外の車
を眺めている感じです。
④ 元へ戻しておきます。
(5)ビネット
① 「アー ト . b m p」を開きます。
② 「ビネット」を選択し、「ずらす分
量」を100、「ぼかし」を75、「カ
ラー」をうすい黄色、「形状」を楕円と
してプレビューを実行します。
③ 全体がわかりにくい場合は、「オリジ
ナル」イメージ上で右クリックして縮小
します。「ぼかし」が大きいほど楕円形
のエッジがぼやけ、古い写真のような効
果を与えます。
④ 保存せずに閉じます。
- 42 -
3.ぼかし
(1)ガウスぼかし
① 「エッ シ ゙ . b m p」を開きます。
② 「効果」から「ぼかし」→「ガウスぼかし」を選択し「半径」を3にして実行しま
す。
③ 輪郭がぼやけて柔らかいイメージが作成できます。
④ 保存せずに閉じます。
(2)モーションぼかし
① 「カー . b m p」を開きます。
② 「モーションぼかし」を選択し方向を右
方向に、速度を12に設定して、実行しま
す。
③ あたかも走っている車から捉えた風景の
ようです。
④ 保存せずに閉じます。
(3)放射状ぼかし
① 「アー ト . b m p」を開きます。
② 「放射状ぼかし」を選択します。
値は、5、モードは、スピンを選択します。
③ 中心から遠くなるほど速いスピードで振り回されているような、ぼかし効果が現れ
ます。
④ 保存せずに閉じます。
4.カラー変換
(1)ハーフトーン
① 「カー . b m p」を開きます。
② 「効果」メニューから「カラー変換」→「ハーフトーン」を選択します。
③ ドットコントロールを3として、その他
はデフォルトのままで実行します。
④ 網版状のイメージになりました。
⑤ 保存せずに閉じます。
(2)サイケデリック
① 前記の「カー . b m p」を用います。
② 「サイケデリック」を選択し、調整レベ
ルは、127として実行します。
③ 元に戻しておきましょう。
- 43 -
(3)ビットプレーン
① 「ビットプレーン」を実行します。
② 保存せずに閉じます。
5.ノイズ
(1)ノイズの追加
① 「アー ト . b m p」を開きます。
② 「効果」から「ノイズ」→「ノイズの追加」を選択します。
レベル及び濃度とも50、種類は、ガウス型として実行します。
③ そのままにしておきます。
(2)標準
① 前出のノイズの追加が施されたイメージに標準のノイズ除去フィルタをかけてみま
す。
② 調整半径を2とするとほとんど除去されることを確認します。
③ 保存せずに閉じます。
6.レンダリング
(1)レンズフレア
① 「シシ . b m p」を開きます。
② 「効果」から「レンダリング」→「レ
ンズフレア」を選択します。
フレア効果を起こしたい点をクリックし
ます。レンズの種類、輝度レベル、色を
プレビューを見ながら調整します。
③ 元に戻します。
(2)照明効果
① 「シ シ . b m p」をそのまま使用します。
② 「照明効果」を選択します。
プレビューウインドウで「+」をクリック
すると「スポットライト」が追加されま
す。スポットライトの位置と向きは、マウ
スでコントロールすることができます。
また、輝度は、右側のコントロールボック
スで設定することができます。
③ いろいろな組み合わせを試してみましょ
う。
④ 保存せずに閉じます。
- 44 -
7.2D効果
(1)エッジ検出
① 「エッ シ ゙ . b m p」を開きます。
② 「効果」から「2D効果」→「エッジ検出」を選
択します。感度を2程度として実行します。
③ 保存せずに閉じます。
(2)モザイク
① 「トマ ト . b m p」を開きます。
② モザイクの幅と高さを20程度、不透明度を40とします。また、モザイクモード
は、四角形として実行します。
③ 元のトマトのイメージにモザイク模様が重なった
形になります。
④ 保存しないで閉じます。
(3)波
① イメージ作成画面を500x200程度として新規作成します。
② テキスト作成で「C o r e l Photo-Pa
i n t」を描き四角形マスクツールで
囲んで内部を好きな色で塗りつぶし
ます。
③ 波を選択し、間隔を40、振幅を
10、波形を垂直方向にセットしプレビューを見ながら調整し実行します。
④ 保存せずに閉じます。
(4)パズル
① 「カー . b m p」を開きます。
② 「パズル」を選択します。設定をいろいろ
変えてみてプレビューを見てみましょう。
③ 実行します。モザイクパズルで描いたよう
な効果がでました。
④ 保存せずに閉じます。
- 45 -
(5)タイル
① 「シシ . b m p」を開きます。
② 「タイル」を選択します。
タイルの数を同一値として5程度として実行しま
す。
③ 縮小された同一イメージの連続模様になりま
す。
④ 保存せずに閉じます。
(6)渦巻き
① 新規作成で500x300程度のイメージ作成
画面を作成します。解像度は、90とします。
② テキスチャ塗りつぶしで「空の雲」を選択し塗
りつぶします。
③ うず巻きを選択し数値を170程度、フル回転
数を1として実行します。
まるで台風のようなうず巻きができました。
④ 次にパターンを変えた「空の雲」を透明度を50程度として上から塗りつぶします。
⑤ 保存しないで閉じます。
8.3D効果
(1)3D回転
① 「アー ト . b m p」を開きます。
② 「効果」から「3D効果」→「3D回転」を選択します。
③ プレビューを見ながら適宜、回転効果を与えます。
実行します。
④ 「編集」から「ファイルから貼り付け」で再度「ア ー ト . b m p」を貼り付けます。
オブジェクト選択ツールで外部に引き出して新しいイメージ画面を作成します。
ここで、新規画面の方に3D回転効果を逆方向に与えます。次にこれをマスクしてオ
ブジェクトとして切り取り、前のイメージと合体させます。
⑤ 保存せずに閉じます。
- 46 -
(2)オブジェクトマッピング
① 「アー ト . b m p」を開きます。
② 「オブジェクトマッピング」を選択します。マッ
ピングモードを「球」として、調整値をプラス側の
数値として実行します。
③ 凸球面に貼り付けられたようなイメージとなりま
す。
④ 次に「元に戻す」からマイナス側の数値で実行し
てみます。今度は、凹面に貼り付けられたようなイ
メージとなります。
⑤ 保存しないで閉じます。
(3)メッシュワープ
① 「カー . b m p」を開きます。
② 「メッシュワープ」を選択します。
グリッドラインの数は、デフォルトの4とし
ておきます。プレビュー画面のメッシュの交
点をマウスでドラッグすると、あたかもゆが
んだ鏡面に映っているイメージになります。
OKをクリックします。
③ 保存しないで閉じます。
(4)ページカール
① 「カー . b m p」を開きます。
リサンプルして横400、縦横比は同一とします。
② 「ページカール」を選択します。
カールの位置は、右上とし、バックグラウンドカラ
ーは、薄いグリーンとします。
実行します。
③ 保存しないで閉じます。
- 47 -
(5)ピンチ/パンチ
① 「アー ト . b m p」を開きます。
② 「ピンチ/パンチ」を実行します。
プラス側の数値では、中心が膨らむイメージとなり、マイナス側の数値では、中心が
へこむ感じとなります。「オブジェクトマッピング」に似た効果があります。
③ 保存せずに閉じます。
(6)ジグザグ
① 「アー ト . b m p」を使用します。
② 「ジグザグ」を選択します。
種類を「中心の周り」、周期を40、強度を
40、ダンビングを80程度とします。
水面に映っているイメージになります。
③ 保存せずに閉じます。
9.シャープ化
コントラストの悪い画像やぼけた写真、イメージリーダーなどから読みとった画像を修
復する効果があります。主なものは次のとおりです。
「シ ロ . b m p」を開いてそれぞれの効果を調べましょう。
(1)アンシャープの調整フィルタ
イメージに影響を与えずにエッジの細部を強調することができます。
(2)特定方向のシャープフィルタ
カラーの似たピクセルを分析してシャープにする方向を決めることができます。
(3)エッジの検索
輪郭をシャープにします。
(4)強調フィルタ
イメージをスムーズ又はシャープにする効果があります。
(5)シャープ化
イメージをシャープにします。
(6)アンシャープマスク
イメージの平坦な部分をシャープにしながらエッジの細部にアクセントを付けることが
できます。
- 48 -
[練習問題Ⅹ-1]
「シ ロ . b m p」を開いて「効果」から「F a n c y」フィルタのいくつかの効果を試してみましょ
う。印刷してみましょう。
① 「Alchemy」
② 「Terrazeo」
③ 「Julia Set Explorer」
④ 「B o s s」(マスクが必要ですので、「マスク」から「ロード」→「ディスクからロ
ード」を実行し「シ ロ M A S K . c p t」をロードしておきます。)
⑤ 「G l a s s」(同様にマスクします。)
[練習問題Ⅹ-2]
「モ ミ シ ゙ . b m p」を開いて「2D効果」メニューの中の次の効果について調べましょう。
① 「バンドパス」
② 「オフセット」
③ 「斜変形」
④ 「トレース等高線」
⑤ 「ウェットペイント」(パーセントは滴の大きさ、ぬれ具合のプラス側は明るい色
が滴に、マイナス側は、暗い色が滴になります。)
⑥ 「水中」
[練習問題Ⅹ-3]
「効果」の中の「調整」メニューについて調べましょう。
題材は、「シ シ . b m p」を使用します。
① 「ぼかし」
② 「ノイズ」
③ 「シャープ度」
これらは、写真の修整等に利用できます。
- 49 -
[練習問題Ⅹ-4]
「ビ ル . b m p」及び「y u y a k e . b m p」を利用して次のようなイメージの絵を完成させ印刷しま
しょう。
[不許複製]
定価 2,000円
top related